「低金利で銀行へお金を預けてもほとんど利息がつかない」と不満を持っている方も多いのではないでしょうか。
近頃ではお金を増やすために投資に注目が集まっていますが、投資は元本が保証されていないので損をすることもあります。
今回の記事では、そのような投資初心者の方におすすめの投資信託という方法を紹介します。
1.投資信託とは?
投資信託とは多くの人からお金を集め、プロが株式などで運用し、利益や配当が出た分を出資した人達に分ける金融商品です。
投資する中身は株や債券、不動産などです。対象となる国は日本からアメリカなどの先進国、新興国など幅広い選択肢があります。
2.投資信託が投資初心者に向いている理由は?
投資信託が投資の初心者に向いている理由として、
・プロが運用するため、個別株のように銘柄や経済動向などを細かく研究する必要がない。
・少額で世界中に分散投資ができる。
・積み立てで買い付けもできる。
・忙しくても株の様に頻繁に値動きをチェックする必要がない。
ということがあげられます。
株を購入するにはそれなりにまとまった金額が必要になりますが、投資信託は数千円で世界中の株などに投資ができます。
また、個別の株を買う場合は銘柄や売買のタイミングが難しく研究が必要です。
投資信託は、最初に投資したいファンドを選んでしまえば、後は専門家があなたの代わりに運用してくれます。
3.基準価額とは?投資信託にかかる3つのコストとは?
投資信託の価格は「基準価額」という、株でいうと株価のようなもので表されます。運用して儲けが出ると、この基準価額が上がることになります。
また、投資信託には、主に3つの手数料があることも覚えておいてください。
投資信託の手数料①「販売手数料」
投資家が購入する時に販売会社へ支払うものです。取り扱い金融機関によって手数料額が違うことがあります。
販売手数料がかからない「ノーロードファンド」を扱う証券会社も増えており、できればノーロードのものを選びましょう。
投資信託の手数料②「信託報酬(しんたくほうしゅう)」
投資信託の運用期間中、運用会社と販売会社に支払います。年間の徴収率が決められており、信託中資産総額から毎日差し引かれています。
投資信託の手数料③「信託財産留保額(しんたくざいさんりゅうほがく)」
投資信託を解約する時に支払う費用です。信託財産留保額がかからないファンドも数多くあります。
4.投資信託の用語、分配金とは何?
投資信託の用語に分配金(ぶんぱいきん)があります。分配金とは、運用によって得られた利益の一部を投資家へ還元するお金のことです。
決算の時に支払われることが多いですが、運用成績によっては出る時もあれば出ない時もあります。
分配金が出るのは一見良いように感じますが、分配金を投資家へ支払うためには投資の原資が減ってしまうことを意味します。(基準価額も下がります)。
年金として分配金を受け取りたいという方なら良いですが、長期的に資産を増やしたい方は分配金を再度投資に回すファンドを選びましょう。
5.投資信託で注意すべきことは?
月々数千円から数万円を積立する方法がビギナーの方には向いています。とはいえ余裕資金が多い場合は、まとまった資金で購入することでも構いません。
投資金額が大きければ、基準価額の上昇時には大きな利益が得られるので投資額が多いとメリットも大きいです。一度に全ての資産をつぎこまず、時期をずらして購入することも大事です。
投資信託は投資ですから経済状況によって損がでることもあります。余裕資金で5年以上は使う予定のないお金を投資にまわすことが大事です。
最後に
投資信託は少額からはじめられます。一度購入すると今まで関心の薄かった経済ニュースにも敏感になり、世の中の動きを興味深く感じられるようになります。
怖がらずに少額でもいいので、投資信託を購入してみることからスタートしてみてください。