「正義」ってなんなんですかね。
基本的にはかっこいいものだと思います。が、時々、その正義が相手にとって迷惑になってしまうことも、なくはないと思います。
正義が原因で、自分の正義心に悩んでしまっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、正義について、語ってみたいと思います。
【体験談】相手の気持ちを考慮した上での正義の話
先日、私の職場でこんな出来事がありました。
私の職場は、女性が少なく、8割は男性です。
その職場に、ある日、前の席の女性が生地の薄い白いシャツを着てきました。
近くで見ると、下着がかなり透けてしまっています。
その女性がフロア内を動き回っていると、ほとんど男性が、思わずチラ見してしまうほど、目立っていました。
その女性は、かなり控えめな性格で、おとなしい方だったので、自分から見せているというよりは、透けてしまうことに気づかずにいると考えた方が自然なタイプです。
そして、その女性が、デスクで仕事をしていると、男性がやたらとその女性の近くを通り、男性たちはその女性の透けている下着をちらちらと見ている始末でした。
職場には男性が多いので、その女性のことが広まってしまったのか、いつもより明らかに多くの暇人の男性が近寄っては、いやらしい目つきで、その女性をちらちらとみていました。
私は、その女性の前の席だったため、その光景がより目に入りました。
ここで、私の中で「この人は自分がちらちら見られていることを知らないんだろうな…かわいそうだな」と思い、一瞬ためらいましたが、その女性をデスクから少し離れた場所に呼び、
「今日の服装、下着がだいぶ透けていて、男たちがちらちら見てるから気をつけて!」
と正義をもって、お伝えしました。
すると、彼女は、
「ああ…すみません!すみません!」
とだけ謝り続けました。
この時、私は、
「教えることが出来てよかった~勇気だして伝えてよかった!」
と思いました。
そして、女性は席に戻ると、椅子に掛けてあったカーディガンを羽織り、その場は落ち着いたように思えました。
しかし、彼女の様子が少し変なことにすぐ気づきました。
なんだか、私を避けているような言動をとるのです。
いつもは、私が同僚たちとコミュニケーションで話している場面を見ながら、笑える場面は笑っていたりするのに、その時は全く笑おうとしません。
表情がとても硬くなっていたのです。
私はその時、
「なんかおかしいなぁ…もしかして、まずいこと言っちゃったのかな…」
と不安になり、友人に事情を話したところ、
「それはデリカシーがない、いわれた方は恥ずかしいはず」
という返答がかえってきました。
でも、私の中では、あの光景は見るに堪えられなかったし、女性がかわいそうだし、誰かが教えてあげないと、と言う正義からの言動だったので、友人の答えにびっくりしました。
びっくりはしましたが、現実、女性の素振りが変だったこともわかっているので、ひどく落ち込みました。
それは、もう、女性と顔を合わせるのが嫌なほど落ち込み、翌日会社に行くことが本当にきつかったです。
もし、私の行動が間違っていたとすると、あのまま見てみぬふりするのが一番いい行動だったのでしょうか。
この出来事から、自分の中の正義だけでは、時に相手を困らせてしまう、ということを学びました。
相手の気持ちをしっかりと考えて、様々なパターンを想定してみる。
すると、正義のヒーローだったらとる行動も、現実世界では通用しない場面もあるのではないでしょうか。
いろいろと思うことはありますが、それでも、自分の中に正義を持つことは大事なことだと思います。
見てみぬふりをするのが最良、なんて世界は悲しすぎます。
みなさんも、私と同じような経験はありませんか。
あったら、ぜひコメントいただけるとうれしいです。
今回は、私の中でもやもやしたものを記録に残したかったので、こうゆう形の記事を作成しました。
みなさんの今後の教訓になれば幸いです。