ペルーと日本は、太平洋を挟んで遠く離れていますが、ペルーのイメージを問われたら、誰でも、インカ帝国やアンデス山脈、ラマなど次々とイメージが出てきますから、けっこうなじみ深い国なのかもしれません。
謎とロマンに満ちたペルーについてご紹介していきたいと思います。
ペルーの文化や習慣を知ろう!
1.ペルーってどんな国?
ペルーは、南アメリカ大陸西部に位置する国ですが、紀元前より多くの古代文明が栄えました。
その中の一つ、インカ帝国は、16世紀当時、世界で最大級の帝国でしたが、スペインに征服されました。
強大な帝国が、外部からもたらされた疫病や内戦で滅亡しました。
同じくインカ帝国の空中都市マチュ・ピチュ遺跡やナスカの地上絵など、ペルーにはミステリーとロマンが満ちています。ペルーは、私たちを魅了してやみません。
2.ペルーの文化的特徴
2-1 高地からジャングル、そして砂漠まで、豊かで多様な自然
サイモンとガーファンクルの有名な「コンドルは飛んでいく」は、アンデス地方のフォルクローレのカバーです。
ペルーと言えば、アンデス山脈や高地というイメージがあるかもしれませんが、ペルーには多様な自然があります。
ペルーは、実は国土の60%がジャングルです。さらに太平洋に面した沿岸部は砂漠です。
この自然の多様性が、ペルーの文化の根底にあります。
2-2 No Music & Dance, No Life.
ペルーの人たちにとって、音楽とダンスは欠かせません。
特に週末は、町に繰り出して踊ります。
また、お祝いやお酒には、音楽とダンスがセットです。
若い人は、レゲトン、大人たちは、サルサやワンビア、そしてアンデス地方のフォルクローレが人気です。
3.ペルーと日本の文化の違い
3-1 ペルーの言葉と日本語、同じ発音で意味が全く違うからご注意!
ペルーの言葉で、「アホ」「バカ」と聞こえてきても、怒ってはいけません!
ペルーの言葉で、アホはニンニク、バカは牛のことです。
逆に、日本のスーパーで、ペルー人が「アホ」「バカ」と言ったら、日本人からにらまれるかもしれませんね。
3-3 時間感覚が明らかに違う!
特に、ペルーではということではないかもしれませんが、日本以外の外国に行くと、時間に対するルーズさでイラっとすることが多いです。
ペルー人も、たしかに時間にルーズです。
でも、ひょっとしたら、世界の中で、日本人は、特異なのかもしれませんね。
4.ペルーの食文化
4-1 新年になった瞬間、12粒のブドウを食べる!
ペルーには、1月1日に日付がかわった瞬間、12粒のブドウを食べる習慣があります。
12粒には、1年=12か月という意味があり、新しい1年の健康と幸せを祈ります。
ブドウは豊かさのシンボルとされています。
食べ終わるまで話をしません。日本の恵方巻に似ていますね。
4-2 ペルーはジャガイモの生まれ故郷
世界には、ジャガイモが約5000種ありますが、そのうち3500種ものジャガイモがペルーにはあります。
それもそのはず!ジャガイモは、ペルーのアンデス山脈が原産で、スペイン人によって世界にもたらされました。
ペルーの食卓にジャガイモは欠かせません。
日本でも、アンデスという品種のジャガイモがあります。
5.ペルーでしてはいけないタブー
ペルーに観光に行った帰り、持ち出してはいけないものがあります。
コカの葉(コカ茶やコカキャンディーも)と考古学的価値のある土器などです。
特に、ペルーでは合法のコカの葉は、日本では、所持しているだけでも犯罪になりますから、要注意です。
コカの葉のお茶は、どれだけ飲んでもコカインのような効果はありませんが、コカの葉を日本に持ち込むことはできません。
考古学的な土器も、知らずに買ったとしても、見つかれば即没収です。
罰せられることもありますから気をつけましょう。
まとめ
ペルーのイメージはあるけれど、実は詳しくは知らないというのが実情でしょうか?
そんなペルーの文化や習慣、タブーなどをご紹介しました。